AI文字起こしの誤変換を直す|固有名詞・数字・話者の確認手順
AI文字起こしは、名前・数字・否定・話者など意味が変わる誤りから確認します。原音へ戻る修正記録、AIへの候補抽出依頼、Nottaの単語登録の対象と制限を解説。聞き取れない内容を推測で埋めず、議事録へ引き継ぎます。
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目次
AIで文字起こしはできたのに、固有名詞の修正と聞き直しで時間がかかる。そんなとき、文章全体を読みやすく整えるところから始めると、重要な誤りに着く前に疲れてしまいます。
先に直すのは、名前・数字・否定・担当者など、間違うと仕事の意味が変わる箇所です。音声の位置を残した文字起こしを使い、確認できた内容と聞き取れない内容を分けます。生成AIに自然な文章へ直させるだけでは、音声を確かめたことにはなりません。
誤りの種類で、直し方を変える
| 気になる箇所 | 最初に見るもの | 避けたい直し方 |
|---|---|---|
| 商品名・会社名 | 原音と、正式表記の資料 | よく知られた名前へ推測で置換 |
| 金額・日付・数量 | 原音、単位、発言の前後 | 前後の話からもっともらしい数字を補う |
| する/しない | 文末まで含めた原音 | 文法を整える途中で否定を落とす |
| 発言者 | 話者の交代と呼びかけ | 声や文脈だけで担当者を決める |
| フィラー・言い直し | 記録の用途 | 意味のあるためらいや訂正まで削る |
「ええと」を減らすことより、「発注しない」を「発注する」と直してしまわないことが先です。配布用の議事録なら、不要な言いよどみは後から整えられます。発言そのものが重要な記録では、原文を保つ必要があるかを先に確認します。
修正する場所が散らばるなら、文字起こしの環境をまとめる
音声プレーヤーと文字起こし文を別々に開き、毎回再生位置を探しているなら、文字起こしサービス側で原音とテキストを確認できる環境を比べてください。会議を継続して記録する人には、単語登録があるNottaが候補になります。
選ぶ理由は「誤変換がゼロになる」ことではありません。録音・文字起こし・用語登録を同じ運用にまとめ、毎回同じ正式名称を直す作業を減らせるか試すためです。今使っているサービスで原音の確認と用語登録ができているなら、先にその機能を使う方が移行の手間を抑えられます。
元の文字起こしを残し、時刻つきの修正表を作る
会社が許可した保存先で、元データと確認後の版を分けます。確認箇所は、単語だけではなく発言の少し前から再生し、何の話をしているかを含めて聞きます。
次は架空の会議を使った記録例です。
修正記録の例
- 12:14 固有名詞
- 「青葉ソフト」を「青波ソフト」へ修正。原音と会議で使用した商品一覧で確認。
- 18:42 数字
- 「15万円」か「50万円」か聞き取れず保留。要約にも確定金額として載せない。
- 21:08 否定
- 「今月は切り替える」を「今月は切り替えない」へ修正。発言の末尾まで聞いて確認。
修正表には「誰が、何を根拠に直したか」も残します。保留の箇所は会議主催者や発言者に確認し、返答前に別のAIへ聞いて多数決で決めないようにします。
話者の取り違えは、担当者の誤りにつながる
「では田中さん、お願いします」「はい、確認します」というやり取りでは、前半と後半が同じ話者に付くと、依頼した人が担当者に見えてしまいます。話者名だけでなく、呼びかけと返答のつながりを聞きます。
「営業側で確認します」のように個人が特定されていない場合は、役割の発言を勝手に個人へ割り当てません。議事録では「営業側で確認。担当者は未設定」と残せます。
複数人の同時発言や、マイクから遠い席の声が原因なら、文字を直すだけでは次回も同じ負担が続きます。話すときに名前を呼ぶ、同時に話さない、参加者の音声を拾える配置にするなど、録音時の改善も一つ選びます。
同じ用語が何度も間違うなら、辞書を整える
固有名詞の誤認識が繰り返される場合は、読みと正式表記の組を用意します。会議資料にある表記を正本にし、略称と正式名称を無計画に一括置換しないようにします。
Nottaの日本語単語登録の公式案内では、名前・専門用語などの読みと表記を登録できます。2026年9月22日の確認では、登録可能数はフリー3個、プレミアム200個、ビジネス1,000個、エンタープライズはカスタマイズと案内されています。一括登録はWeb版のビジネス・エンタープライズが対象です。
登録した単語は、今後新しく作成する文字起こしへ適用されると説明されています。過去の記録が自動的にすべて直るとは考えず、既存テキストの修正と、次回の認識改善を分けてください。また、同案内ではYouTubeの文字起こしには登録単語を参照しないとされています。
辞書へ入れる候補は、頻出し、正式表記が確定している語から選びます。「15」と「50」の聞き違いのように、音声の確認が必要な問題を辞書だけで解決しようとしないことも大切です。
生成AIには「修正候補の抽出」を頼む
音声を扱えない環境でも、文字起こしの中から表記ゆれや矛盾の候補を挙げてもらうことはできます。ただし、その段階の結果は誤りが確定した箇所ではなく、確認の候補です。
文字起こしを読み、確認が必要な候補を表にしてください。
列:時刻、元の文、気になる理由、確認する資料または音声の範囲。
対象:固有名詞の表記ゆれ、数字と単位、否定表現、話者と担当者の対応。
この段階では元の文を修正せず、正解を推測しないでください。
提示した用語表と異なる語も、すぐ置換せず候補にしてください。
確認後のテキストを要約に渡すときは、保留箇所も一緒に指定します。「金額は未確認なので、決定事項に確定値を書かない」と伝えれば、人がまだ確認していない点を後工程へ引き継げます。
どこまで直せば、議事録づくりへ進めるか
修正の完了を「読みやすい日本語になったか」だけで判定しないでください。決定、金額、期限、担当者を原音で確認し、残った不明点が見える状態なら、要約へ進めます。配布する記録で不明点を残せない場合は、関係者の確認が終わるまで確定版にしません。
次回は、会議後にかかった時間を「候補探し」「原音確認」「文字の修正」に分けて記録すると、改善する場所を選べます。候補探しが長ければ時刻や用語表、原音確認が長ければ録音環境、表記修正が多ければ辞書が主な見直し先です。
録音から議事録までの全体手順は、AI議事録の作り方にまとめています。会議が多く、毎回同じ修正を繰り返しているなら、Nottaの料金・機能の選び方で、会議本数や必要な機能に合うプランを検討できます。辞書登録だけで完全な文字起こしになると期待せず、自分の会議で修正負担が減るかを確かめて選んでください。
参考資料・出典
機能・分析方法に関する参照資料は2026年9月22日に確認しました。業務例・数値例・依頼文は編集部の提案で、実測結果や効果の保証ではありません。アイキャッチはAI生成の説明用イメージです。
- Notta 公式(確認日:2026年9月22日)
- Notta:単語登録の方法・日本語用(確認日:2026年9月22日)