営業×AI

AIで営業提案書を作成する方法|構成・プロンプト・スライド例

商談メモと自社の提供条件から、AIで営業提案書の構成と文章を作る方法を紹介。プロンプト、6枚のスライド例、修正前後、金額や日程の社内確認まで説明します。

商談資料とメモを並べ、提案書の構成を考える営業担当者
目次
  1. 相手に決めてほしいことを、一文にする
  2. 商談メモと自社資料を、事実・仮説・不明点に分ける
  3. AIには、構成案と不足資料を先に頼む
  4. 同じ材料から作る、六枚のスライド例
  5. 構成と文章を整えたら、資料の形式を選ぶ
  6. 金額・機能・日程を照合して、社内確認へ回す
  7. 営業資料づくりにAIを使う方法を学びたい方へ

AIで営業提案書を作るときは、商談メモだけでなく、自社が提供できる範囲・料金・開始条件も材料へ入れましょう。相手に決めてほしいことを伝えると、会社紹介や機能を並べるだけの構成から、判断に必要な資料へ近づけられます。

AIに任せるのは、構成と文章の下書きです。顧客への約束になる金額や日程は正式資料と照らし、必要な社内確認をして仕上げます。同じ入力から六枚の例を作り、どの情報をどこへ使うかを見ます。

提案書の作り方

読み手と判断を決め、商談で確認したことと、自社の提供条件をAIへ渡します。まず構成を作り、不足を確認してから本文へ進めると、資料にない約束を見つけやすくなります。

相手に決めてほしいことを、一文にする

「営業部長に、9月から一部署で試すか判断してもらう」など、読み手・判断・対象範囲・時期を伝えます。これが分かれば、試行で解決したい課題と方法を先に示し、費用と開始条件を続けられます。全機能や会社の沿革は、判断に必要な分へ絞ります。

読み手が現場担当者なら日々の操作、部長なら範囲や費用など、必要な情報も変わります。商談後の材料をメールやToDoへ分けたい場合は、商談メモから下書きを作る方法から始められます。

商談メモと自社資料を、事実・仮説・不明点に分ける

分類入れるもの提案書での扱い
確認済み事実顧客の発言、正式資料の数値、現行手順出典と対象時点を添えて使う
営業側の仮説負担の原因、期待できる改善、優先順位仮説と明記し、確認方法を置く
不明点利用人数、承認者、予算、制約空欄を埋めず、確認事項として残す

たとえば、架空の商談と提供条件を、次のようにそろえます。

材料番号 入力する内容の例
M1:商談メモ 顧客の営業部長は、営業10名で9月の一か月間、商談メモ整理を試したい。現状は同じメモを二か所へ転記している
M2:未確認事項 顧客の予算、社内の実施責任者、クラウドへ入力できる情報の範囲は未確認。時間短縮の実測値はない
S1:自社の提供条件 試行プランは10名まで、月額45,000円(税込)、初期費用0円。一か月分の支払総額は45,000円
S2:開始条件 9月1日開始には8月25日までの契約と、顧客側の情報管理の確認が必要

「二か所への転記が減れば負担も減る」は提案側の仮説です。何分短縮できるかは、この材料だけでは決まりません。確認済み事実と分け、試行中に確かめる項目にします。

AIには、構成案と不足資料を先に頼む

読み手:顧客の営業部長
決めてほしいこと:営業10名で9月の一か月、商談メモ整理を試すか
材料:M1・M2・S1・S2
出力:6枚程度の提案書構成。各枚に見出し、本文案、根拠の材料番号を付けてください。
確認済みの事実と提案側の仮説を分け、未確認事項を残してください。
材料にない短縮時間、顧客の発言、割引、機能、契約条件は作らないでください。

最初の構成で、相手の課題と提案が対応しているかを見ます。その後に文章を整える方が、長い完成稿を丸ごと戻すより、修正箇所を選びやすくなります。

01

判断

決めてほしいこと

読み手、決定、対象範囲、時期を一文にします。

02

現状

確認済みの課題

顧客の言葉と正式資料で確認できる事実だけを置きます。

03

影響

放置すると残る負担

未確認の損失額を作らず、現在起きている手戻りを示します。

04

提案

方法と選んだ理由

どの課題を、どの仕組みで軽くするかを対応させます。

05

条件

範囲・費用・確認事項

正式資料で確定した条件と、残る不明点を分けます。

06

次の行動

小さな試行と判断日

誰が何を確認し、いつ継続を決めるかを置きます。

同じ材料から作る、六枚のスライド例

以下は先ほどの材料を使った記入例です。六枚はこの提案の目安で、必要な範囲に合わせて増減できます。

スライド 見出しと本文の例 根拠・位置づけ
1:判断 営業10名で、9月の商談メモ整理を試すか。対象と条件を確認し、一か月の試行を提案します M1・S1、提案
2:現状 商談メモを二か所へ転記している。転記の工程を見直すことが今回の対象です M1
3:方法 メモ整理を一回にし、必要な下書きへ分ける運用を検討します。具体的な入力先と反映先は社内条件に合わせて決めます 提案。対応機能は提供側が確認
4:費用・範囲 10名まで、初期0円、月額45,000円(税込)。一か月の試行総額は45,000円です S1
5:進め方 開始前に責任者と情報管理を確認。試行中は整理時間と修正箇所を記録します。9月1日開始には8月25日までの契約が必要です M2・S2、測定は提案
6:次の判断 予算・責任者・入力可能な情報を確認し、試行するか判断してください。未確認の短縮時間は成果として約束しません M2、判断依頼

三枚目の方法は、提供機能が確定した事実として書かず、提案として区別しています。実際の商材では、利用できる機能を自社の正式資料で補ってから提示しましょう。

抽象的な一文を、何が変わるか分かる文章へ直す

修正前 修正後
AIで営業の業務効率化を実現します 商談メモを二か所へ転記している工程を見直し、整理を一回にまとめられるか、提供機能と社内の運用条件を確認します。

修正後なら、何の仕事を変える提案かが分かります。「売上が伸びる」「一人あたり一時間減る」といった、材料にない効果を加える必要はありません。

六枚の提案資料を並べ、内容と根拠を見直す担当者たち

構成と文章を整えたら、資料の形式を選ぶ

スライドの文章は、結論・根拠・条件の順にすると、顧客が判断しやすくなります。機能を足したくなったら、顧客のどの課題に必要かを確かめます。関係の薄い機能は、本文へ詰め込まず補足資料へ分けられます。

ここまでのAIへの依頼は、構成と文章の作成です。編集可能なPPTXを作る工程は、使うサービスや契約で変わります。PowerPoint等へ配置して仕上げるか、MiriCanvasでスライドを作る手順を使うか、納品する形式に合わせて選びましょう。

金額・機能・日程を照合して、社内確認へ回す

例なら、45,000円が税込であること、10名までの範囲、開始に必要な8月25日の条件をS1・S2と照らします。顧客が示していない予算や、決まっていない責任者を、AIが確定した文章にしていないかも見ます。

確認者主に見ること戻す条件
営業担当顧客課題、商談内容、次の行動顧客の言葉と提案がずれている
提供責任者機能、体制、導入範囲、実現方法対応できない機能や日程がある
価格承認者見積、値引き、有効期限、前提正式条件と一致しない
法務・情報管理契約表現、個人情報、機密、引用権利や規程の確認が必要

社内確認では、文章の誤字より先に、何を約束しているかを見ます。価格や日程の承認が済んだ版を顧客へ渡し、引用した資料名・版・該当箇所は確認用に残します。

顧客情報を入力する場合は、勤務先が認めたAIと共有範囲を使います。OpenAIによると、Business・Enterprise・API等の業務データは既定では学習に使いません。入力できる情報は、勤務先のルールで確認します。承認済みの環境がない段階では、今回のような架空材料で構成を試せます。

営業資料づくりにAIを使う方法を学びたい方へ

調査・商談メモ・提案資料までまとめて練習したいなら、DMM営業コースの学習内容も確認できます。自分のペースで広く学ぶ教材と、個別の支援を受ける学び方では、費用と相談できる範囲が変わります。

DMMにも追加料金の個別支援がありますが、通常の会費や無料セミナーにすべて含まれるわけではありません。無料セミナーは教材や学習環境の紹介、バイテックの無料相談は個別支援で進める学び方を相談する機会として、役割を見ながら選べます。

参考資料・出典

本文で案内する機能・条件は2026年10月22日に公式資料で確認しました。利用できる機能と契約条件は、ご自身のプランや組織設定でもご確認ください。

  1. OpenAI Enterprise privacy(確認日:2026年10月22日)
  2. DMM 営業コース(確認日:2026年10月22日)
  3. DMM パーソナルサポート(確認日:2026年10月22日)